1. ヌックとは？

「ヌック」という言葉は以前から使われてきた住宅用語で、もともと英語の”nook”から来ており、”小ぢんまりした隅の空間”という意味があります。日本の住宅では「くつろぎスペース」や「こもりスペース」といった形で取り入れられており、リビングや階段下、窓辺などに設けられることが多いです。

大型の部屋とは違い、ヌックは2〜3畳程度のコンパクトな空間であることが一般的。壁や仕切りによって少し囲まれた形にすることで、落ち着きや安心感が得られます。

2. なぜ子育て世代にヌックが人気なのか

子育て中の家庭では、家の中に「親子で安心して過ごせる空間」や「子どもがひとりで集中できる場所」が求められます。そんなニーズに応えるのがヌックです。

特に小さなお子さんがいるご家庭では、親の目が届く範囲にヌックを設けることで、安心して遊ばせたり読書をさせたりできます。リビングの一角やキッチン近くにヌックがあると、家事をしながら子どもを見守ることも可能です。

また、ヌックは子どもにとって“自分だけの秘密基地”のような存在にもなります。狭いからこそ落ち着く、という感覚は大人にも共通する部分。親子ともに心地よく過ごせるのが人気の理由です。

3. 3畳以下でもOK！ヌックの魅力

3畳以下というと「狭くて使いにくいのでは？」と思われるかもしれませんが、ヌックにおいてはその小ささこそが魅力です。

囲まれ感が安心につながる：壁や天井の低さが包まれているような感覚を生み出し、子どもが落ち着いて過ごせます。
空間を有効活用できる：階段下や廊下の角など、デッドスペースを活かす設計が可能。
多目的に使える：読書、昼寝、お絵かき、スマホタイムなど、年齢や目的に応じた使い方ができます。

ヌックは家具や照明の工夫次第で、快適さや機能性をさらに高めることができます。小さなスペースだからこそ、家全体の設計を邪魔せずに取り入れやすいのもポイントです。

4. スペース別！3畳以下のヌック実例5選

実例1：リビングの一角を利用したキッズヌック

リビングの端に木製ベンチと本棚を備えたヌック。おもちゃ収納も兼ねており、子どもが遊ぶ・片付ける・くつろぐが完結する空間に。

実例2：階段下を活かした秘密基地風ヌック

デッドスペースになりがちな階段下に、カーペットと間接照明を設置。低めの天井が子どもにとってちょうどよく、落ち着ける場所に変身。

実例3：キッチン横の親子ヌック

料理中の親が目を離さずにすむ位置に設けたヌック。子どもが絵本を読んだりお絵かきをしたりしながら、ママ・パパとのコミュニケーションも取りやすい。

実例4：窓辺に造作したベンチ型ヌック

掃き出し窓の前に造作ベンチを設置し、クッションとロールカーテンで囲いをつけた仕様。日当たりも良く、昼寝やひと息に最適。

実例5：寝室内のヌックで夜のお話タイムに

主寝室の一角に2畳ほどのヌックを設け、マットと照明を配置。子どもとの絵本タイムや寝かしつけに使える落ち着いた空間。

5. ヌックづくりで注意したいポイント

通気性と採光を考える：狭い空間だからこそ、こもり過ぎない設計が重要。小窓や換気扇、照明で工夫しましょう。
安全性の確保：小さなお子さんが使うことを考慮して、角の丸い家具や滑りにくい床材を使用すると安心です。
将来の使い方を想定する：子どもの成長に合わせて使い方が変わるので、フレキシブルに対応できる設計がおすすめです。

6. まとめ：小さな幸せ空間で家族の時間を豊かに

3畳以下のヌックは、限られたスペースの中に「安心感」や「ぬくもり」、「親子の時間」を詰め込むことができる、まさに“小さな幸せ空間”です。

子育て中のご家庭にこそ取り入れてほしい、機能的で愛着の湧くスペース。それがヌックです。

新築やリフォームを検討している方は、ぜひヌックという選択肢を間取りに加えてみてください。小さな空間が、暮らしに大きな豊かさをもたらしてくれるはずです。
当社では、岩国市・柳井市・浜田市・益田市に展示場を構え、お客様のご要望に応じて最適なプランをご提案します。新築やリフォームをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

初めての家づくり個別相談会「総合編」