最近の夏、ほんとうに暑いですよね。
家の中でもエアコンがフル稼働、電気代が心配になる…という方も多いのではないでしょうか。

でも、家づくりの工夫しだいで、「エアコンに頼らなくても快適に過ごせる」ってご存知でしたか？
この記事では、これから家を建てる方に向けて、エアコンに頼りすぎずに夏を快適に暮らす5つのアイデアをご紹介します。

ちょっとした設計の工夫で、暮らしやすさも電気代もグッと変わりますよ！

1. 暑さを家に入れない「断熱・遮熱」がカギ！

夏の暑さは、屋根や壁、そして窓からじわじわと家の中に入ってきます。
だからまず大事なのは、「熱を入れない」工夫。これが“断熱”や“遮熱”と呼ばれる考え方です。わかりやすく言えば、魔法びんのように「外の暑さを遮る家」をつくること。

・暑さを通しにくい断熱材を壁や屋根に入れる
・太陽の熱をカットするLow-Eガラス（ローイーガラス）の窓を使う
・屋根に遮熱塗料を塗る

こんな工夫で、外の暑さを家に入れにくくし、室内の涼しさをキープできます。
その分、エアコンの使用も減らせるので、光熱費の節約にもつながります。

2. 風が通る間取りで、自然の涼しさを味方に

風通しのいい家って、夏場とても快適です。
自然の風をうまく取り込めれば、エアコンなしでも涼しく過ごせる時間が増えます。ポイントは「風の通り道」をつくること。

・家の南北に窓をつくって風が抜けるようにする
・対角線上に窓を配置する
・部屋と部屋の間に引き戸や小さな窓をつけて風を流す

間取りの工夫で、自然の風を活かした“気持ちいい暮らし”ができますよ。

3. 「ひさし」や「軒」で夏の日差しをカット！

夏に家の中が暑くなる原因のひとつが、強い日差し。
とくに南向きの大きな窓からの直射日光は、室温をグンと上げてしまいます。

そこで活躍するのが、窓の上にある小さな屋根のような部分、「ひさし」や「軒（のき）」です。

夏は太陽の位置が高いので、ひさしがあると、うまく日差しをカットしてくれます。
しかも冬は太陽が低くなるので、日光がしっかり入ってきます。

つまり、「ひさし」は夏は日差しを遮り、冬はあたたかい光を入れるという、季節に合わせたやさしい工夫なんです。

4. シーリングファンで空気をまぜて、もっと涼しく

同じ室温でも、「空気が動いているだけで涼しく感じる」ってこと、ありませんか？そんなときに便利なのが、天井に取り付ける大きな扇風機のようなもの、「シーリングファン」です。

これがあると、エアコンの冷たい空気が床にたまらず、部屋全体にやさしく広がっていきます。

また、窓の位置や開け方も工夫次第で空気がよく流れます。
たとえば、高い場所と低い場所の窓を一緒に開けると、自然と空気が上下に動く「煙突効果」が生まれます。

5. お庭や外構でも、家の涼しさは変えられる

「家の中を涼しくする」だけじゃなくて、家の外からの暑さをやわらげる工夫もおすすめです。

・南側に落葉樹を植える（夏は日陰、冬は光）
・タープや日よけシェードで直射日光をカット
・地面を芝生や砂利にして、コンクリートの照り返しを防ぐ

こうした外まわりの工夫だけでも、室内の温度は変わります。
注文住宅なら、家の外構も一緒に計画できるのがメリットです。

まとめ｜エアコンに頼りすぎない家は、心地よくて、家計にもやさしい

エアコンに頼りすぎない夏の暮らしは、家づくりの工夫で叶います。
断熱・風通し・日差し対策など、ちょっとした工夫で快適さも光熱費も大きく変わります。

家族を守る！夏の住まい相談会