子どもの安全を守る家づくり|子育て家庭が気をつけたい5つのポイント

赤ちゃんのハイハイ期から幼児・小学生へと成長する中で、家の中での過ごし方は大きく変わります。その時々で、転倒・誤飲・ケガ・事故など、子どもが直面するリスクも変化します。
全てを完璧に防ぐのは難しいからこそ、家づくりの段階で「安全」をできる限り取り込むことが大切です。今回は、子育て家庭が特に注意したい5つの安全対策ポイントをご紹介します。
目次
1. 転倒・落下を防ぐ階段と段差の工夫
家庭内でのケガで多いのが、「階段からの落下」や「ちょっとした段差での転倒」です。
・階段にはベビーゲートを設置(上下両方)
・滑りにくいノンスリップ加工の床材を選ぶ
・段差の高さと幅を安定させて、踏み外しを防ぐ
・スロープや段差の少ない設計で将来も安心
最近では「段差ゼロ設計」の平屋住宅も人気です。親世代との同居にも向いています。
2. 子どもの手が届かない収納とコンセント位置
赤ちゃんや幼児はなんでも触ったり口に入れたりします。収納や電気まわりの位置には特に注意が必要です。
・コンセントの高さは床から100cm程度に設置
・未使用のコンセントには専用カバーを取り付ける
・薬や洗剤などは高所の鍵付き収納へ
・引き出しや扉にはチャイルドロックを活用
見た目にもスッキリするように、配線は壁の中に通す設計が安全性も高くおすすめです。
3. 誤飲・ケガを防ぐ!家具と設備の選び方
設備や家具にも安全への配慮が求められます。特にぶつかりやすい角や、指はさみの原因には注意しましょう。
・カウンターや壁の角はR加工で丸く仕上げる
・家具は角が丸いデザインを選ぶ
・ドアにはソフトクローズ機能や指はさみ防止グッズを
・テーブルや棚にはコーナーガードを追加
見た目と安全性の両立ができる設計・家具選びを意識すると、長く快適に暮らせます。
4. キッチンや浴室の“ヒヤリ”をなくす設計
火や水、すべりやすい床など、家庭内での事故が起こりやすいのがキッチンと水まわりです。
★キッチン対策:
・ベビーゲートで子どもの進入を制限
・包丁や熱源の近くには立ち入り禁止ゾーンを設ける
・子どもが通らないように回遊動線を制限
★浴室・洗面所対策:
・床材はすべりにくい素材を使用
・濡れたままにせず水はけの良い設計に
・着替え・タオル置き場を使いやすい位置に配置
家族の健康と安全のために、設計段階での工夫が重要です。
5. 子どもの様子が自然と目に入る間取りづくり
家事をしていても子どもの様子が見えると安心です。視線が届く設計は、子育て家庭にとって大きなメリットになります。
・キッチンとリビングが一直線でつながる間取り
・室内窓やスキップフロアで視界を広げる
・リビング内に畳スペースやおもちゃ収納を設置
視線が届くことで、子どもものびのびと遊び、親も安心して家事や仕事に集中できます。
おわりに|安心の積み重ねが、家族の暮らしを守る
家のつくり方ひとつで、子どもの毎日はぐっと安心で、のびのびとしたものになります。段差をなくしたり、視線が届く間取りにしたり――そんな少しの工夫が、子どもにやさしい住まいをつくってくれます。でも、それは決して「子どもだけのため」ではなく、家族みんなが気持ちよく過ごせる空間を生むことにもつながっていきます。
子育てのこと、家族のこれからの暮らしのことを、ゆっくり考えてみたいなという方にはこちらのイベントもおすすめです。
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